和食ブームで人気沸騰?知られざる「精進料理」の世界

精進料理とは、仏教の僧侶が修行のために食べる料理のこと。

仏教の戒律では肉食は殺生にあたるため、肉が入っていません。

まだメキシコでは馴染みがないですが、健康志向や菜食主義の観点から、日本人だけでなく、世界的にも近年注目を集めています。

仏教の教えから、長い時を経て発展してきた精進料理。現代の食を見つめ直すヒントを探ってみましょう。

精進料理のルーツ

「精進」とは、「精魂込めて仏道に励むこと」を意味する仏教用語です。

単なる菜食料理としてではなく、仏教のルーツ・インドから中国、日本などへの広がりを経て、仏教各宗派の教えに基づいて発展してきました。

精進料理では不殺生の戒律以外に、修行僧の「煩悩」を刺激しないようにするという理由で、肉食を禁じます。

これと同じ理由で、性欲を助長する食材も禁止されています。代表的なものを、「禁葷食」(きんくんしょく)と言います。葷は、強い臭いや刺激を持つ野菜を指す言葉。

精進料理では、ニンニク・ニラ・ネギ・ラッキョウ・ヒルの5つを「五葷」と呼び、避けるべき食材としています。

香りの強い野菜はNG

精進料理は理想的な健康食!

日本で精進料理が確立したのは、鎌倉時代(1185年~1333年)。

中国に留学した禅僧・栄西と道元が持ち帰ったのが初めとされます。

では、当時の精進料理はどんな内容だったのでしょうか?

前述の通り、仏教の戒律に基づいて肉や魚は使わず、野菜や穀物が中心でした。

一方で、それだけでは栄養に偏りが出るため、日本ではタンパク源として大豆を加工した納豆や豆腐、エネルギー源として油を使った天ぷらを追加するなど、独自の発展を遂げました。

祭事などでは、旬の食材を使った料理が並ぶなど品数も増え、僧侶が意欲をもって修行に励めるように工夫されていました。

寺院の周辺では、精進料理店が繁盛するように。

江戸時代以降には一つの食ジャンルとして定着し、現代に残る多くの和食のルーツとして受け継がれてきました。

象徴的なメニューの一つが、「がんもどき」。肉や魚の代用として、豆腐を潰し、ニンジンやゴボウなどの野菜を混ぜて揚げた「もどき」料理です。

現代でも、おでんや煮物の具材として親しまれていますね。

食材をムダにすることなく、野菜の皮や根まで使う精進料理は栄養バランスにすぐれ、低コレステロールの理想的な食事。

近年では世界的な健康食ブームや和食ブームの流れに乗り、ベジタリアンやヴィーガンからも注目を集めています。

「宿坊」で精進料理を体験してみよう

寺院に宿泊する「宿坊」では、精進料理を体験することができます。

料亭から職人を採用している寺院もあり、季節の食材を使った各寺院の精進料理を楽しめます。

精進料理の精神は食材すべての命を大切にし、食べる相手を思って真心を尽くすこと。

一度宿坊で訪れて、「食」を見つめ直してみてはいかがでしょうか?

 

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